2025後期-1 古事記下巻を読む


古代人の声に耳を傾けてみよう

 私たちに日本神話を伝えてくれる『古事記』や『日本書記』は、天皇による国土支配の正統性を語るために、それまでの日本列島にあったさまざまな神話を集め、体系化したものです。しかし、そのひとつひとつの神話は、その古層に、もっと人間の生の根源にかかわるような、つまり現実の社会で生き生きと機能する神話の姿をとどめています。
 今回講座から、いよいよ『古事記』下巻を読み始めます。下巻の始まりを飾るのは聖帝・仁徳(にんとく)です。彼はなぜ「聖帝」と称されるのか。いったいどのような政治を行なったのか。中巻からのつながりや、『日本書紀』との大后の描かれ方の違い等にも注目しながら、『古事記』下巻を読み進めていきたいと思います。

【日程】全5回 いずれも13:00~14:30

第1回 9月29日(月) 前回までの復習、后妃皇子女・聖帝
第2回 10月6日(月) 皇后の嫉妬・黒日売、八田若郎女①
第3回 10月27日(月) 八田若郎女②
第4回 11月10日(月) 女鳥王と速総別王の反逆
第5回 11月17日(月) 雁の卵の祥瑞、枯野という船

※今回からの受講も大歓迎です

【教室】

第1回:第2セミナー室
第2回:第2セミナー室
第3回:第3セミナー室
以降:未定(決まり次第、更新します)

【用意するもの】

『古事記』をご用意ください。
※講座では岩波文庫版『古事記』960円(税別)を使用しますが、読み慣れない方には、中村啓信訳注『新版 古事記 現代語訳付き』(KADOKAWA、1,160円(税別))もおすすめです。

【受講料】

5,000円

【講師】

生駒 桃子

Ikoma Momoko

共立女子大学文芸学部非常勤講師

専攻は日本古代文学。人と神(異類)との関わりが、『古事記』や『日本書紀』においてどこのように記されるのかに関心がある。

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