2025後期-3『万葉集』『日本霊異記』を読む


歌と説話から古代の人の心を探る

 前期の講座では前半の三回は『万葉集』、後半の三回を『日本霊異記』を読んでいきたいと思います。前期『万葉集』では笠女郎の歌を読みました。後期は、巻四の相聞歌から湯原王と娘子の贈答歌(631~642)を読みます。この二人のやりとりは万葉集の贈答歌のなかでも見事なもので、歌垣の掛け合いを彷彿とさせるものです。紀女郎は『万葉集』のなかで代表的な女性歌人の一人。その斬新な表現を味わいます。後半の『日本霊異記』は上巻第四~七を読みます。聖徳太子の物語があり、亀を放生したことにより報恩を受けた話などの話を読みます。時間があれば動物報恩の話に展開して行きたいと思います。
 講座を通して、古代の人々の心や、世界観、社会の姿に触れてみたいと思います。最初の講義の日に以降の講義の資料を配付します。初めての方歓迎です。なお、折々に民俗学の話や近現代の短歌についてなども話をさせていただきます。

【日程】全6回 いずれも10:00~11:30

第1回 10月21日(火) 湯原王と娘子の贈答歌1
第2回 10月28日(火) 湯原王と娘子の贈答歌2
第3回 11月4日(火) 紀女郎の歌を読む
第4回 11月11日(火) 日本霊異記上巻第四
第5回 11月18日(火) 日本霊異記上巻第六
第6回 11月25日(火) 日本霊異記上巻第七

【教室】

第1回:第3セミナー室
第2回:第3セミナー室
以降:未定(決まり次第、更新します)

【用意するもの】

毎回プリントを配布します。テキストの指定はとくにありません。

【受講料】

6,000円

【講師】

岡部 隆志

Okabe Takashi

共立女子短期大学名誉教授

専攻は日本古代文学、民俗学、中国少数民族文化の調査や、文芸評論家として現代短歌評論も手がける。

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