光源氏と中の品(なかのしな)の女
「帚木」三帖とは、源氏物語の第2帖帚木巻、第3帖空蝉巻、第4帖夕顔巻の三帖のことをいいます。これらの巻は、第1帖桐壺巻や第5帖若紫巻とは、話の筋があまり繋がらない一方で、三帖よくまとまっており、光源氏が紫の上に出会う前の、光源氏と中の品(しな)(中流階級)の女との恋物語として読むことができます。
今回で夕顔巻を読み終えます。秋、夕顔を某院で死なせてしまった光源氏は、一旦二条院に戻るものの、悲しみを堪え切れず東山に自ら赴きます。その後重い病を煩い、何とか癒えた頃、夕顔の素性を聞いて頭の中将の思い人であったことを知りました。冬、空蟬が夫の任地伊予国に下向することを聞き、光源氏は餞別を贈ります。様々な「別れ」を描き、夕顔巻は終わります。
【日程】全5回 いずれも10:20~11:50
第1回 9月5日(金) 夕顔巻―光源氏、東山に赴き、帰邸後患う
第2回 9月19日(金) 夕顔巻―光源氏、病癒え、右近に夕顔の素性を聞く
第3回 10月3日(金) 夕顔巻―光源氏、空蟬と歌を贈答する
第4回 10月10日(金) 夕顔巻―光源氏、夕顔の供養をし、空蟬に餞別を贈る
第5回 10月31日(金) 『源氏物語』における「帚木」三帖
※今回からの受講も大歓迎です
【教室】
第1回:第2セミナー室
第2回:第3・4セミナー室(1室使い)
第3回:第3・4セミナー室(1室使い)
第4回:第3・4セミナー室(1室使い)
第5回:第2セミナー室
【用意するもの】
特になし。プリントを配布します。
【受講料】
5,000円
【講師】
岡田 ひろみ
Okada Hiromi
共立女子大学文芸学部教授
『源氏物語』を中心に、物語文学全般を専門とする。近年は特に、平安、鎌倉、室町期の物語や日記における和歌や音楽などに関心がある。