一度は読み通したい
『平家物語』は単なる平家・源氏による合戦記ではありません。約15年の間に、登場しては退場する主人公たち(たとえば平清盛と息子・孫たち、源義仲や源義経など)と、彼らの生きた時代・社会・人々による歴史ドラマです。
今期は岩波文庫『平家物語』第3冊目に入っています。清盛の死後、飢饉の時期を経ていよいよ戦の本舞台。ここでは木曽義仲の快進撃が描かれます。平家軍はかつてない負け戦に北国攻めの場から、じわじわと都へ押し戻されて行きます。軍記物の本領発揮の第3冊目、戦のさまざまを目と耳とで体験しましょう。
本講座は続きものですが、いつ入ってもその日から古典の面白さに触れることができます。新しい方々のご参加を心よりお待ちしています。
【日程】全6回 いずれも10:00~11:30
第1回 9月18日(木) 巻七 火打合戦
第2回 10月2日(木) 願書
第3回 10月16日(木) 倶利伽羅落 篠原合戦
第4回 10月30日(木) 真盛
第5回 11月13日(木) 還亡
第6回 11月20日(木) 木曽山門牒状
※今期から木曜に変更しています。ご注意ください。
※最終第6回は、11月27日から20日に変更しました。
【教室】
第1~4回:第3セミナー室
以降:未定(決まり次第、更新します)
【用意するもの】
梶原正昭・山下宏明校注『平家物語(三)』岩波文庫(黄113-3)1,111円
*必ずこの岩波文庫をお持ちください。
【受講料】
6,000円
【講師】
菅野 扶美
Sugano Fumi
共立女子短期大学名誉教授
2020年3月まで共立女子短期大学教授。専門は中世文学、宗教、芸能。特に歌謡集『梁塵秘抄』とその編者後白河院について。北野天神信仰研究も行っていますが、これは時代を横断して平安期から近世江戸期まで。