2025後期-7 百人一首の言葉遊び


目からウロコ?

 2025年前期講座の続きです。今回は、76番歌から始め、予定どおり進めば100首達成です!
 初めて受講しようかとお考えの方のために、「言葉遊び」と銘打っていることの意味をちょっと説明しておきます。
 たとえば、ダジャレとかおやじギャグとか、面白おかしい、あるいはくだらない表現のことではありません。そもそも「言葉遊び」とは、何か他のことのためではなく、言葉そのものの表現を楽しむ、あるいは味わうことをいいます。
 百人一首の歌も、歌のためだけに作られた、言葉のみによる世界です。言葉遊びの粋が極められたものです。
 ところが、世の百人一首本は、ややもすれば、歌人の境涯や当時の社会事情など現実的なことがらに縛られた感のある解釈がされていて、言葉だけの世界としては捉えていません。
 では、具体的にどのように捉えるか。単純・愚直なようですが、歌に用いられた言葉の一つ一つの意味・用法や、言葉同士のつながりに即して考えてみるというだけのことです。その結果を、お持ちの百人一首本の解釈と比べてみれば、違いがすぐ分かることでしょう。
 古語辞典や古典文法の参考書を準備する必要はありません。ただし、講師が嘘を付くこともありますので?心配な方はご用意ください(笑)

【日程】全5回 いずれも15:00~16:30

第1回 10月14日(火)
第2回 10月28日(火)
第3回 11月11日(火)
第4回 11月25日(火)
第5回 12月9日(火)

【教室】

第1回:第4セミナー室
第2回:サウンドルーム(11階)
以降:未定(決まり次第、更新します)

【用意するもの】

百人一首の解釈本なら何でも。

【受講料】

5,000円

【講師】

半沢 幹一

Hanzawa Kan’ichi

共立女子大学文芸学部名誉教授 博士(文学)

共立女子大学名誉教授じつはただの年金生活者。古典和歌については、『対釈新撰万葉集』(津田潔氏と共著、勉誠出版、2015年)、『古代歌喩表現史』(笠間書院、2022年)などの著書あり。

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