盛況のうちに終了しました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。(2025.2.12追記)



昨年夏に開講し、ご好評いただいた特別講座を、2月に新春特別講座として開講します。今回のテーマは「出会いと別れの日本文学史」です。
以下、詳細をご確認ください。会員外の方も参加可能です。ぜひお誘い合わせのうえ、お気軽にご参加ください。
【日時】 2月11日(火・祝)14:00~16:20(※13:30受付開始、入退場自由)
【会場】 八王子市学園都市センター(八王子オクトーレ(旧八王子東急スクエア)12階)
第5セミナー室(定員50名)
【聴講料】1,000円(全部合わせて)
※事前申込制。先着順に受け付けます。以下 (1)~(4) いずれかの方法でお申し込みください。
(1) 申込専用フォーム ←クリックで開きます
(2) メール
(3) 電話
(4) 葉書
※ (2)~(4)の宛先(お問い合わせページへ) ←クリックで開きます
※お申し込み後、キャンセルなさる場合は、必ず事務局までご連絡ください。
※お支払いは、事前のお振り込みでも、当日の現金払いでも構いません。
・お振込みの場合は〈受講手続きのご案内〉をご確認ください。
・当日の現金払いの場合はお釣りの出ないようにしてください。
※お席は自由です。
【タイムスケジュール】
14:00~14:10 八王子文芸アカデミーの紹介
14:10~14:25 君の名は―オホナとスクナの国作り―(生駒桃子)
14:25~14:40 別れたくない二人の運命(遠藤耕太郎)
14:40~14:55 笠郎女と家持(岡部隆志)
休憩(10分)
15:05~15:20 光源氏青年期の出会いと別れ(岡田ひろみ)
15:20~15:35 忠度都落―別れの文学『平家物語』より―(菅野扶美)
休憩(10分)
15:45~16:00 江戸時代の出会いと別れ(内田保廣)
16:00~16:15 生まれ変わりは突然に―別れと出会いの江戸文芸―(今井秀和)
16:15~16:20 2025年春期講座・2025年度前期講座の紹介
【要旨】
君の名は―オホナとスクナの国作り―/生駒桃子(共立女子大学文芸学部非常勤講師)
根の国での試練を終えて大人になったオホナムチ(大国主神)の前に突然現れたのは、誰も名前を知らない小さな神でした。いったいその神は誰で、何のためにやって来たのか。日本神話から、仕事仲間の一期一会を見てみたいと思います。
別れたくない二人の運命/遠藤耕太郎(共立女子大学文芸学部教授)
古代の常陸(茨城)では、たくさんの老若男女が集って恋歌を掛け合って楽しむ「かがい」が行なわれていました。そこで出会った男女は、「かがい」が終われば別れていきます。しかし恋に落ちた若い男女は時間を忘れ、夜が明けてしまいました。二人の運命やいかに。
笠女郎と家持/岡部隆志(共立女子短期大学名誉教授)
笠女郎が大伴家持に贈った恋の歌は万葉集に29首ある。一人の女性が男性と出会い結ばれそして別れる。笠女郎の29首はその心の揺れ動きを見事に表現している。万葉集の恋歌の白眉と言っていいいかもしれない。その郎女の歌の何首かを鑑賞したい。
光源氏青年期の出会いと別れ/岡田ひろみ(共立女子大学文芸学部教授)
帚木巻以降、光源氏は空蝉、夕顔、若紫(紫の上)、末摘花……と様々な女君と出会いました。その出会い方は様々で、方違え先だったり、垣間見だったり、噂だったり、当時、どんな契機で男女の出会いがあったのか、そのバリエーションも『源氏物語』に見ることができます。
そして、出会いがあれば別れもあります。青年期の光源氏は、生別も死別も体験することになります。
今回は、光源氏青年期の恋にまつわる出会いと別れについて、お話したいと思います。
忠度都落―別れの文学『平家物語』より―/菅野扶美(共立女子短期大学名誉教授)
「別れ」を描く文学といえば『平家物語』です。心ならずも戦争は多くの別れを演出しました。武士も貴族も男も女も離れがたい別れをする中で、今回は平忠度を取り上げます。都落ちを決めた時、忠度は最も心残りであった何と別れるのでしょうか。
江戸時代の出会いと別れ/内田保廣(共立女子大学名誉教授)
都市の発達と人口流動の増加はさまざまな出会いを生みます。都会特有の人の集まる場所があります。盛り場、物見遊山の場所。そして、時にはすれ違いの別れも起きます。でもハッピーエンドで終わるのが作品の中。すれ違ったままなのが実生活なのかも知れません。
生まれ変わりは突然に―別れと出会いの江戸文芸―/今井秀和(共立女子大学文芸学部准教授)
江戸期の芝居や戯作、そして噂話には、実に様々な「生まれ変わり」の物語があります。この世に別れを告げたはずの人が、姿を変えて再び目の前に現れる。そうした別れと出会いのドラマが持つ魅力に触れてみましょう。