2025前期-2『常陸国風土記』を読む


古代関東の文化を知ろう

 奈良時代は、唐の先進文化を急速に受け入れて、日本が大きく変わった時代です。しかし辺境地域には、都ではすでに消えてしまったような古い文化がまだまだ生き続けていました。713年に元明天皇は全国の役所に、その土地の地名、特産品、土壌の良し悪しなどを報告するように命じましたが、その中に古老が語る古くからの言い伝えも含まれていました。
 この講座では、古代の常陸国(今の茨城県)の地誌として中央政府に提出された『常陸国風土記』を読みながら、奈良時代以前の古い文化と先進的な中央の文化(中国風文化)との交わりを考えてみたいと思います。

【日程】全5回 いずれも14:50~16:20

第1回 3月10日(月) 『風土記』概観
第2回 3月17日(月) 総記(ヤマトタケル天皇)
第3回 4月 7日(月) 新治郡(女盗賊)
第4回 4月14日(月) 筑波郡1(筑波山と富士山)
第5回 4月21日(月) 筑波郡2(筑波山の歌垣)

【教室】

第1回:第4セミナー室
第2回:第3セミナー室
第3回(4月)以降:未定(決まり次第、更新します)

【用意するもの】

特になし。毎回プリントを配布します。

【受講料】

5,000円

【講師】

遠藤 耕太郎

Endo Kotaro

共立女子大学文芸学部教授 博士(文学)

専攻は日本古代文学、中国少数民族の文化。1997年より中国雲南省の少数民族文化を実地調査。実際の社会の中で歌や神話がどう生きているのかを考えながら、『古事記』や『万葉集』を読んでいる。

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