一度は読み通したい
『平家物語』は単なる平家・源氏による合戦記ではありません。約15年の間に、登場しては退場する主人公たち(たとえば平清盛と息子・孫たち、源義仲や源義経など)と、彼らの生きた時代・社会・人々による歴史ドラマです。
今期も岩波文庫『平家物語』第3冊目です。木曽義仲の猛追に官軍平家は圧されるばかり。体制を立て直すため、いったん天皇と後白河院を戴いて都から引くと決めますが、直前それを知った後白河院が失踪。取るものもとりあえずという体で平家一門は都を落ちてゆきます。一人ひとりが都落する際、別れがたい何と別れてゆくのか、維盛・忠度・経正の三人によって哀切な別れが語られます。一門を裏切る者も離れる者もあり、寿永二年七月二十五日の一日別れを、『平家物語』屈指の文章が綴ってゆきます。
本講座は続きものですが、いつ入ってもその日から古典の面白さに触れることができますし、今回は殊にすばらしい回になります。新しい方々のご参加を心よりお待ちしています。
【日程】全6回 いずれも10:00~11:30
第1回 1月8日(木) 巻七 主上都落・維盛都落
第2回 1月22日(木) 聖主臨幸
第3回 2月5日(木) 忠度都落
第4回 2月26日(木) 経正都落 青山之沙汰
第5回 3月5日(木) 一門都落
第6回 3月19日(木) 福原落
【教室】
第1・3・4回:第4セミナー室
第2・5・6回:第3セミナー室
【用意するもの】
梶原正昭・山下宏明校注『平家物語(三)』岩波文庫(黄113-3)1,111円
*必ずこの岩波文庫をお持ちください。
【受講料】
6,000円
【講師】
菅野 扶美
Sugano Fumi
共立女子短期大学名誉教授
2020年3月まで共立女子短期大学教授。専門は中世文学、宗教、芸能。特に歌謡集『梁塵秘抄』とその編者後白河院について。北野天神信仰研究も行っていますが、これは時代を横断して平安期から近世江戸期まで。
