2026前期-8 映像で学ぶ 儀礼とうた


私たちの忘れてしまったものを思い出してみよう

 私、或いは、私の知人の研究者たちが原住民、或いは、少数民族の方たちの儀礼に参加して撮影した映像、或いは、日本のみならず、世界の儀礼を扱ったドキュメンタリーといった、貴重な映像資料を用意しました。この講座を通して、成人式や喪葬などの各種の儀礼がもっている意義や私たちに与える効果、或いは、うたのもっている本質的なはたらきや効果を皆さんと一緒に知っていきたいと思います。
 第1回は「門付け」をとりあげます。特に盲目の女性のうたいびと、「瞽女(ごぜ)」に注目します。このような門付けのうたいびとを、海を越えて見ていきます。
 第2回は「神がかり」です。人が神がかりすることによって、神のことば、或いは、神のうたを人々にもたらす、そのような行為を見ていきます。
 第3回は「哭き歌」です。哭き歌は喪葬(そうそう)の、特に喪の時間に、女性によって歌われるうたです。講座では、まず中国の映画『涙女』を見ながら、喪葬に招かれる、専門的な職業の「泣き女」の女性の様子を見ながら、哭き歌を見ていきましょう。
 第4回は「洗骨」です。洗骨とは、土葬した遺体を掘り出し、腐敗した肉をきれいに洗い落として骨だけにして、その骨を骨壺にいれて墓石に入れるという習俗です。洗骨を通して、生者は死者とどう向き合うかを見ていきます。
 第5回は「メディスン・シャーマン」です。メディスン・シャーマンは、神や精霊の不思議な力を借りて、患者を治療していきます。南米ブラジルのアマゾンの原住民「ヤノマミ」の人たちは、樹液で作った幻覚剤を用いて精霊を自身のからだに取り込み、そして治療していきます。

【日程】全5回 いずれも13:00~14:30

第1回 3月11日(水) 門付け
第2回 3月18日(水) 神がかり
第3回 3月25日(水) 哭き歌
第4回 4月1日(水) 洗骨
第5回 4月8日(水) メディスン・シャーマン

【教室】

第1回:第4セミナー室
第2回:第2セミナー室
第3回:第3セミナー室
以降:未定。決まり次第、更新します。

【用意するもの】

特になし。毎回プリントを配布します。

【受講料】

5,000円

【講師】

飯島 奨

Iijima Susumu

共立女子大学文芸学部非常勤講師 博士(文学)

専攻は日本の上代文学、中国の陝西省の漢族や雲南省のプミ族の歌文化。神話のはたらきとは何か、哭き歌の原理とは何か、という問いを研究している。

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